最近ではテレビに曲面を持たせた「曲面4Kテレビ」というものも知られるようになりました。映画館のスクリーンのような形状をした曲面4Kテレビですが、実はメリットとデメリットがあり、中には使用は控えておいた方がいいケースもあります。
それでは曲面4Kテレビを使うべきでないケースというのは一体どういった方なのでしょうか。曲面4Kテレビの特徴を伝えた上で、曲面4Kテレビよりも適切なものを紹介していきます。
映画館のスクリーンを活用した「曲面4Kテレビ」
曲面4Kテレビは映画のスクリーンの構造を似せた形状となっています。
かつての映画は平面のスクリーンに映像を投影させることによって上映していましたが、この時にスクリーンが平面であると光源から離れた端の方は画質が荒くなるというデメリットがありました。
しかしスクリーンに少しだけカーブをつけることによって、画面の端が平面の時よりも光源に近くなることから、画質の荒さを感じることなく映像を楽しむことができるようになったのです。
その技術はテレビでも使用され、テレビに新たなメリットが加わるようになりました。
従来の映画のように光源が1点から投影されている訳ではないため、画質が荒くなることはありませんが、画面に曲面を持たせることで周囲の光の反射を抑えることに成功したのです。これにより曲面4Kテレビは従来のものにはないメリットがあると考えられています。
曲面4Kテレビのデメリット
曲面4Kテレビには既存の4Kテレビにはない利点もありますが、その構造から生じてしまうデメリットも覚えておかなければなりません。
例えば映画館スクリーンに曲面をつけすぎてしまうと、映像全体に「歪み」を感じてしまう観客も増えてしまう点などが挙げられます。
映画館には歪みを感じずに映像を楽しめる「スイートスポット」というものが存在します。
主に映画館の中心部に位置する客席を指しますが、もし曲面テレビを自宅で利用する場合、そのポイントに座って視聴できるのは1人か2人しかいないのです。したがって家族全員でテレビを楽しむ際には、家族の誰かは映像を「見辛い」と感じながら視聴し続けることになります。
もし曲面4Kテレビを購入するのであれば、これらのデメリットも踏まえた上で検討する必要があると言えるでしょう。
家族全員で映像を楽しむ場合は曲面TVよりも平面TVのものを選んでおいたほうが良いことが分かります。曲面がつくとテレビの端に座っている人は見づらさを感じることから、兄弟がいる家庭では子ども同士で場所の取り合いをしてしまうかもしれません。
平面のテレビであれば壁掛けテレビを利用することも可能ですから、本体を置くこともなく、スペースを確保することもできます。
家族全員でテレビや映画を楽しみたいのであれば、一度壁掛けテレビの検討もしてみてはいかがでしょうか。