2017年 9月 の投稿一覧

間取りからみる「耐震性能」の高い家、低い家

間取りからみる「耐震性能」の高い家、低い家

地震への耐久性を示す「耐震性能」。地震の多い日本ではデザイン以上に重視して考えたい部分です。耐震性能は、家の間取りからでもある程度想定できます。
ここでは間取りから見た耐震性能の高い家、低い家について解説していきます。

耐震性能を間取りから確認する際にチェックしておきたいポイント

耐震性能を間取りから読み取るために、以下の6つのポイントをおさえておきましょう。

1.部屋数、部屋の広さと耐震性
部屋が複数あることによりそれぞれが地震の揺れを補い合うため、耐震性能はアップします。このため部屋数の多い家のほうが耐震性能は高いです。
ただし部屋同士の間に壁や柱があることが前提。ふすまのみで区切られている間取りではあまり耐震性能は期待できません。

部屋の広さについては、広い部屋があるほど壁や柱が少なくなり空洞ができるため耐震性能は落ちやすいです。特に12畳以上の広い部屋があり、かつその中に柱や壁が無く開放的に造られている間取りの場合、耐震性能は低くなりやすいです。

2.窓と耐震性
窓は壁よりも強度が弱いため、基本的には壁よりも耐震性能が劣ります。つまり窓の少ない家は耐震性能が高く、多い家は耐震性能が低いということになります。

特に、家の角部分は耐震を考える上で重要な場所。遮光性やデザインを重視し角部分を窓で張り合わせている間取りの場合は、耐震性が特に低くなりやすいです。

3.家の形と耐震性
家全体の形としては、正方形や長方形となっている間取りが耐震性能としては高いです。一方で凸型・L型・コの字型など、特殊な形や複雑な形となっている間取りの場合は、耐震性能は低くなりやすいです。

デザインを重視するあまり、形が特殊でかつ壁や柱を減らしている家は特に注意する必要があります。

4.吹き抜けと耐震性能
近年は玄関回りだけでなく、リビング内部なども1階、2階を吹き抜けとして設計されている家が増えてきています。吹き抜けについては1階、2階を跨いでの空洞ができるため基本的に耐震性能が低くなります。
特に周囲に支える柱や壁が一切なく広い吹き抜けが造られている間取りの場合は、耐震性能面で注意が必要です。

5.1階ガレージの耐震性能
1階部分がガレージ(ビルトインガレージ)や物置となっている間取りの家の場合、こちらも耐震性能としては弱くなりがちです。
1階ガレージの家を選ぶ場合は、補強材や補強方法がしっかりと施されているかを確認する事が大切です。

6.リフォーム住宅の耐震性能
一部のリフォーム住宅では、デザインや快適性を重視するため、本来あった柱や壁を撤廃しているケースがあります。こういった場合ですと、住宅本来の耐震性能が得られず、大型の地震では倒壊してしまう恐れもありますので、リフォーム住宅の間取りは入念にチェックする事をおすすめします。

住宅と設備、どちらも地震対策を

間取りからみる「耐震性能」の高い家、低い家

以上が間取りから見た耐震性能となります。
建築方法、素材、補強方法などでも耐震性能は変わってきますので一概には言えない部分もありますが、今回紹介したように間取りからもある程度耐震性能を計ることができます。
しかし、住宅の耐震性能だけで満足するのは少し尚早かもしれません。
家具や機材などの設備にも地震対策を施しておきましょう。家具の転倒など、リスクはできるだけ減少させるよう心がけることが大切です。

安全なのはどれ? 耐震・制震・免震の違い

安全なのはどれ? 耐震・制震・免震の違い

住宅選びやリフォームの際に一番重要視すべきなのは「安全性」です。
特に日本は地震大国ですので、地震対策がなされている住宅が望ましいでしょう。
住宅の地震対策には耐震・制震・免震の3つの建築技術があります。この3つは意味的には似てはいるのですが、それぞれで細かい特徴があり、地震時の影響も異なってきます。
今回の記事では耐震・制震・免震それぞれの特徴や意味についてご紹介していきます。

耐震・制震・免震、それぞれの特徴

耐震
耐震とは、「地震時の揺れにいかに耐えられるか」を意味し、それを重視した工法が耐震工法です。建物の柱や壁などを補強・強化し、揺れへの耐性を高めています。

耐震工法の場合、地震への耐性は高いため、建物の倒壊や全壊を回避する力は高くなりやすいです。しかし耐性を高めるために補強・強化をして建物を固めているため、揺れ自体は大きくなりやすい面もあります。

制震
制震とは、「地震時の揺れをいかに吸収できるか」を意味し、それを重視した工法が制震工法です。錘やダンパーを建物内に設置し、地震時の揺れを吸収し和らげることができます。地震だけでなく防風による揺れの緩和も可能です。

一般的に、高層ビルなど高く揺れやすい建物に採用されることが多いです。

免震
免震とは、「地震時の揺れをいかに免れるか(受け流せるか)」を意味し、それを重視した工法が、免震工法です。地面(基礎)と建物の間に、揺れを受け流すための「免震装置」と呼ばれる装置を設置し、それがクッションとなり建物への揺れを抑える方法です。

地面からの揺れを直接受け流すため、建物内への揺れを最も少なく抑えられる方法となります。

地震対策にはどれが一番おすすめなの?

耐震・制震・免震どれが一番おすすめなのかは、建物との相性もありますので一概には言えません。

とはいえ、一般的な住宅でおすすめなのは免震です。理由としては、建物内への揺れがこの3つの工法の中で最も少ないためです。免震工法の場合、地面からの揺れの力を受け流しているため、建物内に振動が伝わりにくいです。このため、タンスや棚など家の中の家具が倒壊するリスクは最も抑えられます。

個人の住宅の場合、例えば寝ている時に地震があり家具転倒によって死傷するケースもありますし、家具の破壊による財産的なダメージも大きいですので、免震工法による恩恵はその分大きくなります。

ただし免震工法は、以下のような制限事項や欠点もあるので、あらかじめ注意しておきましょう。
・木造3階建て以下、高さ13m以下、軒下9m以下まで
・地盤の制限を受ける(地盤の緩い場所の家では採用できない)
・費用が他の工法よりも高くなりやすい

安全なのはどれ? 耐震・制震・免震の違い

以上が耐震・制震・免震の違いとなります。
それぞれで地震の揺れに対する効果や意味合いが変わってきますので、家を造る上ではその点を頭にいれておくことがおすすめです。

無骨で個性的! 寸切りボルトとナットで作るテレビ台

無骨で個性的! 寸切りボルトとナットで作るテレビ台

インテリアにこだわりたい方にとって市販のテレビ台のデザインは、どこか個性が乏しいと感じる場合があるでしょう。
そんなときは、寸切りボルトとナットでテレビ台をDIYしてみるのがおすすめです。
「テレビ台を作るなんて難しそう」と思うかもしれませんが、意外と簡単に作ることができます。
寸切りボルトの無骨な金属感が漂う、個性的なテレビ台を手に入れてみませんか?

寸切りボルトでテレビ台を作ろう

無骨で個性的! 寸切りボルトとナットで作るテレビ台

寸切りボルトというのは、ナットが取り付けられる金属の棒です。お店で購入する際に自由に長さを決めカットしてもらうことができますし、慣れている方ならノコギリを使い自分でカットすることも可能です。

上下2枚の板を用意し、この寸切りボルトを板の4隅にさして支え棒とすることで、オリジナルなテレビ台を作ることができます。テレビ台以外にも、小物棚や簡易テーブルを作ることも可能です。
寸切りボルト無骨さと木製板の温かさが混じった個性豊かなインテリアとなってくれます。

寸切りボルトのテレビ台を作るにあたり用意するもの

用意する材料
・寸切りボルト……4本
・台となる板……上下同サイズのもの2枚
・六角ナット……板2枚で組む場合は計16個
・袋ナット……棒の先端に取り付けるもの4個

用意する道具
・電動ドリル
・ノコギリ
・ヤスリなど

寸切りボルトでテレビ台を作る方法

寸切りボルトでテレビ台を作る流れをご紹介してきます。

1.板にドリルで穴をあける
台となる板の角の4隅に電動ドリルで穴をあけます。下の板4つ、上の板4つの計8つの穴をあけます。上下の板で穴の位置がずれないように注意します。

2.寸切りボルトを通しナットで固定する
板にあけた穴に寸切りボルトを通します。その後、六角ナットを巻いていき、板を固定します。一つの穴に対して、上下2個の六角ナットで挟み固定する形となります。
これと同じ作業を、板の4隅で行い、かつ上下の板両方で行います。

3.袋ナットと取り付ける
最後に、寸切りボルト各4本の上部の先端に袋ナットを取り付けます。

大まかな作業の流れは以上となります。

寸切りボルトのテレビ台は重量が問題

寸切りボルトで作ったテレビ台は棒とナットのみで支えるため、重量には弱いです。テレビ台として使う場合は、20インチ程度の小さめの液晶テレビに使うのが望ましいです。

もしも大型テレビと組み合わせる場合は、重量に強い太めの寸切りボルトとナットを用いることをおすすめします。もしくはテレビ本体の方は壁掛けテレビとし、テレビ台はブルーレイプレイヤーなどの周辺機器を置くものとして用いるのがよいでしょう。

寸切りボルトのテレビ台は、費用もそれほどかかりませんし、自分で作ったことによる愛着も湧きます。インテリアとしてのオリジナリティを望む方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

生活感からさよなら! テレビをオシャレインテリアとして活用するには

生活感からさよなら! テレビをオシャレインテリアとして活用するには

最近はオシャレなデザインのテレビも増えてきています。しかし、テレビをそのままポンと設置しただけでは生活感がにじみ出てしまい、チープな印象を与えてしまうことも。設置の仕方で生活感を解消することができるので、工夫が大切です。
ここではテレビの生活感を消しオシャレな空間を造るためのインテリア活用法をご紹介していきます。

テレビ台の生活感を無くす

テレビを使う上でなくてはならない「テレビ台」。テレビ台は周囲のアイテムとの相性がポイントとなります。
例えば、金属製のテレビ台を使うのであれば、周囲にもスチールやアルミ製の棚や置物を配置し、クールな印象を演出するのが効果的です。色としては金属製のテレビ台にはシルバーやブラックが合います。観葉植物を配置し、あえて金属感との対比を狙うのも良いでしょう。

テレビ台をウッド製のものにし、暖かい印象を出す方法もあります。ウッド製のテレビ台であればDIYでも造りやすいため、あえて手作り感を漂わせてみるのも効果的です。

テレビ×LED照明で、生活感解消!

LED照明を用いて光の演出をすることで、テレビの生活感を一気に減らすことができます。

例えば、以下のような方法が良いでしょう。
・テレビの左右上部からLEDを当て、間接照明として演出する
・テレビ周囲の床にLEDを配置し、足元から間接照明として演出する
・テレビの裏面にLEDを貼り付け、テレビの裏からぼんやりとにじみ出る光を演出する

LED照明は、棒状のモノからテープ状のモノまで、現在様々なタイプが販売されており、自由自在にアレンジできます。方法次第で幻想的な空間を造ることができます。

壁掛けテレビでスタイリッシュに

生活感からさよなら! テレビをオシャレインテリアとして活用するには

「壁掛けテレビ」というのは、文字通り壁そのものに張り付けられるテレビのこと。

壁掛けテレビにすることで、商業施設やカフェ、バーのような最先端のイメージを与えることができます。オシャレ度は格段に上がるはずですし、テレビ台も不要なため家庭の生活感を大きく減らせます。壁に掛け、環境映像などを流すことにより絵画的なインテリアにもなるでしょう。

設置するには業者に頼むか自分でおこなうかの二択となりますが、意外と簡単に設置することができるので、挑戦してみても良いかもしれません。

テレビ自体を隠す

テレビはどうしても生活感がにじみ出てしまうものですので、テレビそのものを隠すのも一つの方法です。
例えば、壁型のテレビ台(ハイタイプ)のようなものを造りその中にテレビを埋め込み、使わない時には表面をシャッターで遮断しておくと、テレビの存在をかき消せます。

もっと簡単な方法であれば、インテリアにあったオシャレな布などをテレビに掛け、普段は隠しておくというのも手です。

以上が、テレビの生活感を消すための方法となります。
テレビはそのまま置いておくと生活感が丸出しですが、ちょっとした工夫でそれをかき消すことができます。インテリアにこだわりたい方はぜひ試してみてください。

自宅でもできる! スタイリッシュな天吊りテレビとは

自宅でもできる! スタイリッシュな天吊りテレビとは

おしゃれなカフェやバーなどで使われている天吊りテレビ。この天吊りテレビ、実は自宅でも取り付けて利用することができるのです。
ここでは天吊りテレビの特徴やメリット、また取り付けるうえでの注意点についてご紹介していきます。

天吊りテレビとは

自宅でもできる! スタイリッシュな天吊りテレビとは

天吊りテレビとは文字通り、部屋の天井から照明器具のように吊り下げるタイプのテレビです。壁に垂直に設置する「壁掛けテレビ」というものがありますが、壁掛けテレビの天井版とイメージすると分かりやすいです。

これまではカフェやバーなどの飲食店や商業施設での利用がメインでしたが、最近は自宅向けの金具も販売されており、リビングや個室などで天吊りテレビを利用するケースも増えてきています。

天吊りテレビのメリット

天吊りテレビには次のようなメリットがあります。

・スペースを広くとれる
天吊りテレビは、天井から吊るす形となりますので、生活スペースを圧迫しません。部屋を無駄なく広々と見せることができます。

・配線をスッキリさせることができる
天吊りテレビは、天井裏に配線・コードを通す形となりますので、見た目が非常にスッキリとします。配線のごちゃごちゃした感じを消せるため、掃除もしやすく清潔感を保ちやすくなります。

・スタイリッシュな空間に
まるでカフェやバーのようなスタイリッシュでおしゃれな空間を演出できます。生活感を消すためのうってつけのアイテムといえるでしょう。

・寝ながらテレビを観ることもできる
天井に吊るしてあるため、ベッドや布団に入り寝ながら観ても疲れを感じにくいです。

天吊りテレビの取り付け方や注意点

天吊りテレビは、専用の天吊り金具を利用し取り付ける形となります。この際にいくつか注意点があります。

・天吊り金具はテレビに対応したものを
天吊り金具は、製品毎に吊り下げられるテレビの重量やサイズが決まっています。ご自身のテレビが対応できるかをよく確認したうえで選んでください。許容量を超えているとテレビが落ちてくる危険性があります。

・天井の梁に吊り下げる
天吊りテレビは天吊り金具を天井にネジで固定し吊り下げる形となります。この際にある程度の強度が必要となるため、強度や厚みのある梁や補強材のある箇所にネジを埋め込み吊り下げる必要があります。
またネジで穴を数か所開ける形となるため、賃貸住宅などの場合は、おこなって問題ないか管理人に確認してから取り付けるようにしてください。

・部屋によっては見づらくなることも
天吊りテレビは高い位置に取り付けますので、もともと天井が高い部屋や和室のように目線が低くなり易い部屋では、常に首を上げて見上げる形となり疲れてしまうことがあるので注意が必要です。

また天吊り金具の設置はある程度の専門知識が問われます。DIYの経験などがない方や取りつけ方法がよく分からない方は、無理をせず業者に依頼した方が確実です。

天吊りテレビはいくつか注意点もありますが、使い方によってはメリットの多いテレビです。存在感も抜群で、部屋に個性を与えたい方には特におすすめのアイテムとなります。
模様替えの際は、お部屋のインテリアに天吊りテレビを取り入れてスタイリッシュに仕上げてみてはいかがでしょうか。

【ホームシアターの基礎知識】スピーカーやテレビはどうする?

【ホームシアターの基礎知識】スピーカーやテレビはどうする?

昨今、液晶テレビやブルーレイ機器の進化により、映画館さながらの映像が楽しめる時代となりました。これに乗じて、「ホームシアター」の需要もまた増えてきています。
ここではホームシアターとはどういったものなのかという基礎知識と、スピーカーやテレビの選び方や設置方法をご紹介していきます。

テレビやサラウンドシステムを組み合わせるホームシアター

「ホームシアター」とは、次のような機器を利用したシステムや空間の総称を指します。

・テレビやプロジェクターなどの映像装置
・DVDプレイヤーやブルーレイプレイヤーなどの再生装置
・スピーカー・アンプからなるサラウンドシステム など

これらの機器を組み合わせ、映画館さながらの臨場感や迫力を味わえるのがホームシアターの魅力。特にアクション映画やスポーツ観戦、ミュージックライブ映像などを楽しむ際にはその真価が発揮されます。

ホームシアターのサラウンドシステムについて

ホームシアターのサラウンドシステムは5.1chと呼ばれるタイプが最もポピュラーです。5.1chは、計5つのスピーカー+重低音を出すサブウーファーから組み合わされるシステムで、四方八方からの音の広がりを演出できます。

5.1chの場合、ソファーを部屋の中心に置き、5つのスピーカーを正面、前方左右、後方左右に均等感覚に設置することが最も効果的な設置方法。このような設置が可能な部屋であれば、ホームシアター化には最適です。

逆に「部屋が狭く自由度がない」、「5.1chの煩わしい配線が嫌だ」という方には、計2つのスピーカー+サブウーファーから成る2.1chのサラウンドシステムもおすすめ。最近は2.1chでも5.1chさながらの音響を出せる製品も増えてきているので、性能的にもそれほど不満はありません。

ホームシアターのテレビについて

【ホームシアターの基礎知識】スピーカーやテレビはどうする?

ホームシアターに用いるテレビは、小さいとサラウンドの迫力とアンバランスになるため、ある程度のサイズがあるもの、なかでも40インチ以上のものが望ましいです。

ただしホームシアター化するとただでさえスピーカー類で圧迫されているため、大型テレビを導入すると部屋の窮屈さが増します。このため、部屋のスペースに余裕がない場合などは、スペースを削減できる「壁掛けテレビ」を用いるのも一つの策です。壁掛けテレビであれば、テレビ台が不要で壁にそのまま設置できるので、ホームシアター化しても部屋をスッキリと見せられます。

またテレビではなく「プロジェクター」を利用し、プロジェクターを後方や天井に吊り上げ、大型テレビ分のスペースを削減する方法もあります。

ホームシアターはこの上ない臨場感を楽しめますが、一方でスペース的な問題がどうしても出てきます。スペースを考えつつ適した製品を組み合わせていき、満足度の高いホームシアターを作り出してください。

壁掛けテレビを「和室」で利用するメリットとは?

壁掛けテレビを「和室」で利用するメリットとは?

壁掛けテレビというと、デザイン重視の洋室に取り付けるイメージが強いですが、意外と日本ならではの和室にもおすすめできるテレビです。
ここでは和室で壁掛けテレビを利用するメリットや、和室に設置するうえでの注意点についてご紹介していきます。

壁掛けテレビを和室で利用するメリット

壁掛けテレビを「和室」で利用するメリットとは?

日本ならではの和室でも壁掛けテレビを利用することでさまざまなメリットがあります。和室で壁掛けテレビを利用するメリットを具体的に見ていきましょう。

・場所や高さを自由に選べる
壁掛けテレビはテレビ台が不要であり、壁さえあれば好きな場所、好きな高さに設置できます。
和室の場合、特にメリットとなるのが高さ。和室は畳のため椅子やソファほどの視線の高さとなりません。通常のテレビですとテレビ台の高さがマイナスとなり観ていて疲れることがあります。
その点、壁掛けテレビの場合は通常のテレビより更に低い位置に設置可能なため、快適に視聴できます。

・部屋のスペースを広くとれる
壁掛けテレビは、テレビ台が不要なためスペースを取らず、部屋を広々と見せることができます。
和室の場合は広さが一つの魅力となるため、壁掛けテレビにすることで窮屈さを感じないより居心地の良い空間を作ることができます。

・和と最先端の融合
和室に壁掛けテレビを設置すると、エッジの利いた最先端の雰囲気を作ることができます。
和と最先端が融合した、独特の雰囲気を作りたい方には最適なアイテムといえるでしょう。

和室で壁掛けテレビを利用する際の注意点

一方で、和室で壁掛けテレビを利用する場合はいつくか注意したい点もあります。

・高さには注意
前述もした通り、和室の場合は畳であり洋室よりも低い位置からテレビを観ます。時には畳に寝転がって観ることもあるでしょう。
このため壁掛けテレビを設置する高さは、気持ち低めにするのがポイントとなります。

・コンセントに注意
和室は洋室よりもコンセントが少ない家が多いです。壁掛けテレビは周囲がスッキリとする分、配線が長くなると目立ちます。特に和室の場合は目立ちます。
よって和室の場合は、できるだけコンセントに近い位置に壁掛けテレビを設置するなどの工夫が大切です。

・壁に注意
壁の造りが、GL工法・LGS工法となっている場合、壁掛けテレビを設置する際に補強工事が必要になるケースがあります。壁については設置前に一度確認するようにしてください。

壁掛けテレビは和室に合うイメージが少ないかもしれませんが、意外にもマッチするアイテムだということができます。
壁掛けテレビを上手く活用して、これまでと一味違う魅力的な和室を作ってみてはいかがでしょうか。

50インチ以上の大型壁掛けテレビを設置する際の注意点

50インチ以上の大型壁掛けテレビを設置する際の注意点

壁に掛ける壁掛けテレビは、通常液晶テレビと比べて取りつける際にいくつか注意する点があります。特に50インチ以上の大型壁掛けテレビの場合、何も考えず設置してしまうと壁を壊してしまったり思わぬ事故の原因にもなってしまう恐れもあります。

ここでは大型壁掛けテレビを設置する上での注意点をいくつかご紹介していきます。

大型の壁掛けテレビを壁掛けするための金具は?

壁掛けテレビは、市販の「壁掛け金具」を利用し設置するのが一般的です。
壁掛け金具は、製品によって対応できる壁掛けテレビが異なってきます。例えば30インチ向けの壁掛け金具を50インチ以上の大型壁掛けテレビに利用してしまうと、支えきれなくなり、テレビが倒れ落ちてくる危険性もあるので注意しましょう。

壁掛け金具は、説明書やパッケージの裏に対応できるテレビの情報が記載されています。インチ数・重量・テレビ本体サイズなどの情報を照らし合わせ、ご自身の壁掛けテレビに対応できるかを購入前によく確認することをおすすめします。

大型の壁掛けテレビが設置できる壁とできない壁

50インチ以上の大型壁掛けテレビを設置する際の注意点

壁掛けテレビは、壁の素材や強度によってはそのまま設置できない場合があります。特に大型壁掛けテレビの場合、無理に設置してしまうと耐えきれずに壁そのものが剥がれてしまうこともあります。

そのままでは壁掛けテレビが設置できない壁は以下のような壁です。

・凹凸があるなどして垂直やフラットでない壁
・GL工法で造られた壁
・LGS工法で造られた壁
・壁の石膏ボードのみに取り付けようとする など

こういったケースに該当する場合は、別途補強工事が必要となります。壁の補強は専門知識が必要となるため、基本的には専用業者に依頼するほうが確実です。もしご自身で補強を行う場合は、補強方法を十分理解した上で進めてください。

大型の壁掛けテレビを設置する際の注意点

壁掛けテレビを設置する場合、ドリルで壁に4ヶ所程度穴をあけ、金具をネジで固定します。深めの穴をあけることになりますので、新築物件やマンションなどの賃貸物件の場合は、問題ないか良く確認した上で設置を進めるようにしましょう。
同様に、場所を変えると毎回壁に穴をあけることになりますので、設置する場所は十分に練った上で決めることをおすすめします。

また、壁掛けテレビの場合、ネジはしっかりと閉めないと転倒してくる危険性があります。電動ドライバーなどの専用工具を使い、緩まないよう念入りにネジを固定することが大切です。

壁掛けテレビの設置では、以上のような注意点があります。
特に50インチ以上の大型壁掛けテレビの場合、下手に取り付けると後々問題が出てくる可能性が高いため、設置方法を十分に理解した上で進めるようにしてください。