最近、耳にした人も多いであろう「スマートテレビ」という言葉。
テレビもパソコンと同じように、インターネットにつながることが当たり前になってきました。
「スマートテレビ」を理解すれば、ただ“暇なときに見る”だけだったテレビを、“いつでもどこでも楽しめる”テレビに変えることができます。
それでは、「スマートテレビ」でどんなことができるのか、確認してみましょう。
『リモコンの取り合い』は昔の話
みなさんは、『家族で見たい番組の意見が合わず、泣く泣くお父さんや上の兄弟にリモコンを渡した』といった経験はないでしょうか?
「スマートテレビ」の場合、テレビをホームネットワークに繋ぐことで、他の部屋にあるテレビや、スマートフォン・タブレットなどに、放送中の番組を転送することができます。
転送する先の機器がホームネットワークに対応しており、番組の転送にも対応していることが条件にはなりますが、例えば、リビングのテレビでしか契約していない有料チャンネルがあったとしても、夜はゆっくり寝室のテレビで楽しむといったことが可能になります。
ただし、録画予約実行中は、転送機能が使えないことがありますので、注意が必要です。
スマートフォンやタブレットの画面を共有
スマートフォンやタブレットの画面は、1人で楽しむのにはちょうどいいものの、同時で何人かで見るのには窮屈。
しかし、スマートテレビの「ミラーリング(Miracast)」機能を使えば、スマートフォンやタブレットの画面を、そのままテレビの大画面に映し出すことできます。
テレビやスマートフォン等を同じホームネットワークに繋ぎ、それぞれの機器で「ミラーリング」や「ワイヤレス出力」といった機能をONにすると、難しい操作なく、すぐに画面を表示させることができます。
実際に操作しているスマートフォン等の画面と比べ、出力されるテレビ側には、多少の遅延は見られるものの、写真や動画を家族や友達と共有するために、ぜひ、覚えておきたい機能です。
録画した番組は「持ち出す」から「取り寄せる」時代へ
一昔前は、テレビやレコーダーで録画した番組をSDカードに保存して、外出先で楽しむといった「持ち出し機能」が主流でした。
しかし、現在の「スマートテレビ」の場合は、“持ち出す”というより、“取り寄せる”といった言葉のほうが合っているかもしれません。
この「リモート機能」を使うためには、専用のアプリをスマートフォンやタブレットにインストールし、一度、テレビやレコーダーと同じホームネットワークに繋ぐ必要があります。キャリア回線でも番組の再生は可能ですが、パケットを消費するため、宿泊先のホテル等に無料のWi-Fi環境がある場合には、そちらにつないだほうがよいでしょう。
なお、旅行先や出張先等からも、自宅で録画した番組を再生することができますが、一定期間が経過すると、スマートフォンやタブレットの認証が切れてしまうため、またホームネットワークに繋ぐ必要があります。
ますます便利なテレビへ進化
現在は、テレビだけでなく、レコーダーやケーブルテレビのセット・トップ・ボックス等も「スマートテレビ」対応のものが増えてきています。
テレビを買い替える際にもっとも気になるのは、「サイズ」や「画質」かもしれませんが、今後は先に述べたような「スマートテレビ」の機能が充実しているテレビを検討されてはいかがでしょうか?
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