臨場感あふれるサウンドに! ホームシアターのスピーカー配置

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

臨場感あふれるサウンドに! ホームシアターのスピーカー配置

映画好きな方には、自宅にホームシアターを構築したいと考える方も多いと思います。自宅でリラックスして自分や家族だけで映画を楽しむ時間は、映画館とは異なる魅力があるものでしょう。ホームシアターを作るのであれば、映像だけでなく音声についてもこだわりたいところです。ここでは、ホームシアターのスピーカー配置について、ポイントをご紹介していきます。

ホームシアターで一般的な5.1chとは

「モノラル音声(1.0ch)」「ステレオ音声(2.0ch)」より多くのチャンネルを有する音声再生方法は「サラウンド」と呼ばれています。ホームシアターを作るなら、サラウンドに対応したスピーカー構成としたいという方が多いと思います。
DVDに含まれる音声信号は5.1chが標準となっているため、ホームシアターには5.1chのスピーカー構成を採用するのが一般的です。5.1chとは、前方左右にステレオ音声用フロントLRスピーカー(2ch)、前方中央にセリフ音声用のセンタースピーカー(1ch)、後方左右にリアスピーカー(2ch)の5つのスピーカーにサブウーファー(0.1ch)を加えたスピーカー構成のことを言います。

5.1chスピーカー配置のポイント

5.1chで立体的な音声を楽しむには、ITU(国際電気通信連合)が推奨する規格「ITU-R BS.775-1」に基づいてスピーカーを配置するのが基本となります。そのポイントを見てみましょう。

・各スピーカーはリスナーを中心とした同心円上に配置する

視聴する人の座る位置から、各スピーカーまでの位置はすべて同じ距離であるのが理想です。視聴位置を中心に、それぞれのスピーカーが同心円上にくるように配置しましょう。

・推奨される角度に合わせて配置する

ITU-R BS.775-1で推奨される各スピーカーの角度は、センタースピーカーが視聴位置の真正面、フロントLRスピーカーが左右前方にそれぞれ30度、リアLRスピーカーがそれぞれ100~120度となっています。できるだけこの角度を実現するようにスピーカーを配置します。サブウーファーには指向性がほとんどないため、同距離であれば角度についてはあまり意識しなくても良いでしょう。

・高さは耳の高さを基本に考える

スピーカーの高さも、立体的な音声を実現するために重要なポイントです。基本は、視聴する人の耳の高さを基準として、フロントLRスピーカーとセンタースピーカーについては、耳の高さとほぼ同じに、リアLRスピーカーは耳の高さより60~90センチほど高い位置にするのが良いとされています。リアスピーカーを少し高い位置に配置することで、音声に上下の広がりが生まれ、臨場感あるサウンドを楽しむことができるのです。

臨場感あふれるサウンドに! ホームシアターのスピーカー配置

映像とともに迫力ある音声を楽しむには、スピーカーの配置も重要になってきます。ホームシアター構築の際には、ポイントを押さえたスピーカー配置にできるよう工夫なさることをおすすめします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。