遂に始まるBS新4K/8K放送! 専用チューナーは必要? 

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遂に始まるBS新4K/8K放送! 専用チューナーは必要? 

総務省は2018年12月1日より、一部のBSと東経110度CSで4K及び8Kの放送を開始することを発表しました。
2003年から2011年の8年間でテレビの地上波がアナログからデジタルに変更されたように、衛星放送も2018年以降4K/8K対応のテレビでしか楽しめなくなるのでしょうか?
新しく始まる4K/8Kでの放送システムについて考えていきましょう。

そもそも4K/8Kとはどんなもの?

4K/8Kは身近な言葉になりましたが「画質が良い」という認識はあっても、詳しい意味や性能は知らないという方が多いでしょう。
4Kや8Kに使われている「K」は、KgやKm、KBなどのKと同じで4Kは4,000を指します。
テレビの場合、横×縦が「3,840×2,160=約800万画素」前後の画素数を持つものを「4K2K=4K」と呼んでいます。
高画質対応と呼ばれるフルHDの画素数は「1,920×1,080=約200万画素」ですので4Kに対して2Kと呼ばれます。
8Kは「7,680×4,320=約3,200万画素」の画質となり、超大画面でも高い臨場感を得られることからテレビの最終形ともいわれています。

現在の地上波でも4Kの画像を楽しめるのでは?

「一般的な地上波でも4K対応テレビなら高画質を楽しめるのでは?」と疑問を持つ方もいるでしょう。
確かに2K相当の地上波も4K対応テレビで視聴すると高画質に感じます。
これは4K対応テレビに解像度変換機能が内蔵されているためで、画質を増幅しているからです。
現在でも一部の有料衛星放送やインターネットの動画配信で4K画質の放送を行っていますが、2018年12月からはBSと東経110度CS経由で放送局が発信する画像データ量を大幅に増量することが、4K/8K放送の狙いです。

新放送システムに変更後の受信方法は?

新しく始まる4K/8K放送は現在使用している衛星を利用するのですが、動画データの伝送方式が異なるために現在のアンテナやチューナーでは受信することができません。
現在の「右旋円偏波(右旋)方式」に対し「左旋円偏波(左旋)」方式」が採用されます。
右旋方式の伝送帯域は、すでに多くの領域が使われていて4K/8K放送に利用できる電波帯の確保ができないことが原因です。
今まで使われていなかった左旋方式の電波帯に、新しく始まる4K/8K放送を集約させることで、従来放送との住み分けを行います。
つまり、BSと東経110度CS経由の4K/8K放送を楽しむためには、専用アンテナやチューナーを準備する必要があるということです。

システム変更で放送が一時中止に

現在の放送システムを4K/8K放送対応のものに切り替えるために各BS放送局では、次に挙げる日程で放送を中止します。

・NHK BS1とBSプレミアム:2018年1月14日(日) 午前1時00分 ~ 午前6時00分
・BS朝日:2018年1月22日(月) 午前1時00分~午前6時00分
・BS-TBS:2018年1月22日(月) 午前1時00分~午前6時00分
・BS日テレ:2018年1月29日(月) 午前1時00分~午前6時00分
・BSフジ:2018年1月29日(月) 午前1時00分~午前6時00分

上記の日程で2018年1月14日、22日、29日の3日間は一部BS放送の視聴ができなくなりますので注意してください。

遂に始まるBS新4K/8K放送! 専用チューナーは必要? 

若者のテレビ離れという言葉が囁かれていますが、このように高画質映像を楽しめるようになると、テレビから離れていた人々が興味を示すきっかけになるのかもしれません。
どんどんと進化するテレビですが、時代に乗り遅れないようにするためにも、アンテナの用意をしておきましょう。

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