リビングの「生活動線」とテレビの「視線」を改善するインテリア術

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天井付近に掛けられたテレビ

家族みんなが集まる憩いの場、リビング。
リビングはオシャレを追及したり、来客を招き入れる社交の空間ですが、何より生活スペースとしての役割が大きいです。日々家族が行き交うリビングを快適な空間にするには、人や物の動くルートを確保する「生活動線」カギとなります。
今回は、家族が集まるリビングのインテリアについて、快適なリビングづくりのための「生活動線」と「視線」の関係をご紹介します。

生活動線とは?

生活動線とは、「空間の中で人が移動する道筋」のことです。
例えば「朝は起きて食事をするため寝室からキッチンに向かう」「仕事から帰り着替えを行うため玄関からクローゼットルームに向かう」これらが生活動線に当たります。
特にリビングは、家族みんなの動線が重なる中継スペースです。動線が複雑になりやすいため、生活動線を意識したインテリア作りを考えることが大切になります。

もしこれから家を作る方でしたら、リビングは家の中央に置くことが望ましいです。
リビングを家の隅などに配置すると、生活動線から外れる家族が現れてしまうかもしれません。例えば子どもが思春期になった時に、子ども部屋と風呂・キッチンなどを往復するだけで、家族と顔を合わす機会が減ってさみしい家庭になってしまう事が考えられます。

生活動線が交差しないインテリア

リビングのインテリアには、できるだけ生活動線が交差しない配置が望ましいです。
リビングには電話や書類入れラック、洋服掛けなどさまざまな家具を配置するかと思います。「電話を取る」「書類を出す」といった生活動線の起点は、部屋の隅・壁側に配置すると良いでしょう。

例えば、極端な話ですが電話をリビングの真ん中に配置してしまうとどうでしょうか?
ただでさえ生活動線が複雑なリビングに、電話を取るための生活動線が重なってしまい、とても生活しづらい環境となってしまいます。
生活動線の起点をコンパクトにまとめ、それぞれの交差を防ぐことが快適なリビングを作る上で大切です。

リビングでテレビを視聴する「視線」

指さされたテレビ画面

さまざまな家具の生活動線に加えて、テレビを見る「視線」も大切な動線のひとつ。
家族がリビングに集まると、大半の家庭ではそのテレビ側に姿勢を向かせ、テレビに視点がいくかと思います。そこに生活動線が横切ると、テレビを視聴する視線と交差することになってしまうので、何かと揉め事の原因になるかもしれません。

家族みんなが快適に過ごせるリビングを作るには、最初にテレビの場所を定め、その上で生活動線を作り上げていくことがポイントです。
もちろん家の構造や間取りの都合上、どうしてもテレビを観る視線と生活動線が重なってしまう事もあるかと思います。壁掛けテレビは、壁面さえあれば、家具の配置や間取りに左右されずにテレビを設置できるので、空いたスペースで生活動線をくみ上げることができます。
リビングの「生活動線づくり」にお悩みの方は、壁掛けテレビを考えてみてはいかがでしょうか。

このように快適なリビングを作る上では、生活動線を考えることが大切です。
生活動線がきれいに整った家では、リビングでの笑顔も増え、より良い家庭が築けるでしょう。

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