地震大国の日本では、各地で大規模地震が予想されています。ご自分やご家族が家の中にいるときに地震が発生した場合、家具の転倒によっての怪我が危惧されます。
地震対策を考慮に入れながら、家具の設置場所などを考えなければなりません。
地震から身を守るためにできるお部屋のレイアウトについてご説明いたします。
地震による家具の転倒対策
●家具の配置をチェックする
地震が起きたときに家具の転倒によって下敷きになったり、家具が避難経路をふさいでしまったりすることを防ぐために、家具の配置を確認します。
棚などの家具は寝ているときに倒れてこないところや、ガラス窓に背を向けていないところに置きましょう。また避難経路をふさいでしまうドアの前や、壁に接しておらず不安定な部屋の中央などは避けたほうが良いです。
●動きやすいものはしっかりと固定する
キャスター付きの椅子や、ダイニングテーブルは横に大きく揺れたときに危険です。
キャスターは専用の器具で固定しておき、テーブルの脚にはすべり止めなどを利用しておくと安心です。
家具を固定しても、高いところに重いものや割れやすいものを置いておくとそれらが落下する恐れがあります。高い家具の上には、あまり物を置かないようにしましょう。
家具の転倒によって動線がふさがれないようにする
お部屋から外へ避難する経路をきちんと決めておいて、その動線をふさがないように家具の設置場所を考えましょう。
ドアの前や狭い通路などは動線の確保が必須な場所です。避難しやすいように、なるべく広めに動線は確保しておいてください。
また避難経路の上には、壁掛け時計などの落下の恐れがあるものは置かないようにしましょう。
壁掛けテレビは地震対策になる!
テレビは、転倒による負傷や動線をふさいでしまう原因になる家具のひとつです。
テレビは壁に面して置かれないことが多いため、専用の固定器で固定しておかないと転倒の恐れが大きくなります。
しかし近年、薄型テレビの普及により壁掛けテレビの設置が可能な家庭が多くなってきました。
壁掛けテレビは壁に固定して設置するため転倒の恐れが無く、動線をふさいでしまうことも防止できます。
壁掛けテレビを固定する金具は耐震性に優れたものが多くあるため、“地震に備える”という面でも大きな役割を果たしてくれます。
地震対策はお部屋のレイアウトも大事!
地震対策には、非常用食糧の確保や防災ライトなどの準備が必要です。しかしそれだけではなく、家具の転倒を防止しておかなければ地震発生直後の大怪我につながりかねません。
家具の転倒を防ぎ、ご自分やご家族の身を守るためにも、今一度お部屋のレイアウトを考え直してみてください。