快適に視聴しやすいホームシアターを作るために大切な要素といえば、スクリーンの「設置位置」が挙げられます。スクリーンをどこに設置し、どこから見るかで、映像の見やすさや満足度は大きく変わってくるのです。
今回はホームシアターを楽しむために大切な、スクリーンのベストな設置位置について解説していきます。
ホームシアター用スクリーンのベストな高さとは?
スクリーンのベストな高さは、「視聴者の目線と水平」になる高さです。
映画館で前の席に座ってスクリーンを見上げながら見ていると、だんだん首が疲れてしまいますよね。また後ろの席でスクリーンを見下ろしている場合も、快適な環境とは言いづらいでしょう。ホームシアターでも同様に、高すぎず低すぎない場所にスクリーンを置くことが理想的なのです。
ソファに座りながら見る場合であれば、スクリーンの底辺が「床から50㎝」程度の高さにあると快適に視聴することができます。
スクリーンと視聴者とのベストな距離とは?
スクリーンと視聴者の間に空けるべき距離は、画面サイズに応じて変化します。
・スクリーン80インチ :2m~2.4m
・スクリーン90インチ :2.2m~2.7m
・スクリーン100インチ:2.5m~3m
・スクリーン110インチ:2.7m~3.3m
基本的にはスクリーンが大きくなるほど、視聴距離を長くとる形になります。スクリーンが近過ぎると迫力を味わえるものの、徐々に目が疲れてしまうでしょう。反対に離れ過ぎているとスクリーン本来の迫力が味わえなくなってしまいます。
スクリーンを見るベストな角度
上記の「スクリーンの高さ」でも触れたように、スクリーンの正面に位置していることがベストな視聴環境です。自然な姿勢で視聴できるように、画面中央に対して「水平」に視線が向くよう工夫してみてください。
スクリーンに対して視線が直角に向いていると、光や色のムラなどが起きづらくなります。プロジェクターが表現できる画質を最大限楽しむことができ、目の疲れを和らげることができるのです。スクリーンやソファの場所を調整する、プロジェクター設置器具には角度調整の自由が利くものを選ぶなど、正面から見られるホームシアター環境を作ってみてください。
スクリーンのベストな明るさ
スクリーンに日光や照明光が当たると色や画質が乱れることがあります。そのためプロジェクター映像は、カーテンを閉め照明を消した暗室で楽しむのが最適です。
ただし真っ暗な部屋で長時間映像を見ていると、目に負担がかかりやすいので、適度に休憩時間を設けることも大切です。特にアクション映画など画面明度の変化が激しい映像を見る場合は、60~90分視聴したらしっかりと休憩を入れるようにしましょう。
スクリーンの位置が適切でないと、せっかくお金を掛けたホームシアターが台無しになってしまうかもしれません。プロジェクターのパフォーマンスを最大限発揮できないだけでなく、眼精疲労も溜まりやすくなってしまいます。
正しい視聴環境を整えて、快適なホームシアター生活を楽しみましょう。